当然のことながら、問題によって、使える公式を使えない公式があります。と言うよりも、問題によって、使える公式を選ばなければなりません。
何故、その公式を選ぶのか?それは、それを選ぶと解けるからです。という事は、公式を選ぶためには、「それを使えば解ける」と言う予想が立たなければなりません。すなわち、最初から使うべき公式が見えていなければなりません。
あなたと同じ質問の人は結構多いと思いますが、そのような人たちは困りますよね。実は、その克服は単純です。「それを使ったら解けた」という成功体験を積み重ねるだけなんです。成功体験は1回や2回では足りません。少なくとも、10数回はしないと、記憶に残りません。だから復習が必要なのです。多くの成功体験を経て、使うべき公式が見えてきます。
注意しなければいけないのは、どういう成功体験を積むかです。単に、誰かの解答を写していても成功体験にはなりません。時間の無駄です。前述のように、公式は「使えば解ける」から使っています。ですから、「公式をなぜ使うのか」ではなく、「公式を使ったらなぜ解けるのか」と考えることです。そういう時に役に立ててほしいのが、私の講義ノートや解答例です。それらには、使い方や考え方が分として書かれていますので、私の発想の仕方をマネする事が出来ます。私の発想をマネするために、何も見なくても解けるまで解答例を暗記すれば、「これを使えば解けるよね」と納得すると思います。そのために、同じ問題を何回も解くのです。解き方を暗記するのであれば、10数回の成功体験のうち、半分くらいを同じ問題で行って構わないのです。